第9回新任教員研修セミナー

2019-09-02~04

第9回新任教員研修セミナーに参加した。(以下、未定稿)

会場はなんと大学セミナーハウス。信金時代にもかなり関わらせていただいた施設。こちらでまさかの新任教員として研修を受ける日がくるとは思いもしなかった。

9月2日

セミナーハウスの長田さんの司会でスタートした。後で聞くと司会は初めてとのこと。堂々としていた。

まずは、趣旨説明を、学術・文化・産業ネットワーク多摩の小川哲生会長からあった。いつもの通り、ソフトな感じから入る。「研究」「教育」「管理」「社会貢献」が教員として必要。ご自身「研究」と「教育」で辞めたいと思ったことは一度もない。「管理」でやめようと思ったことは度々。なるほど。

新任教員研修セミナー運営委員長の菊地滋夫先生から趣旨説明。事態の急速な変化の中で学生への学びをどうしていくのか?急速に高等教育も変わっていく。中央教育審議会大学分科会将来構想部会の今後の高等教育の将来像の提示に向けた中間まとめなどを参考に。大きな変化の中にある。予測不能な変化の厳しい時代。生涯学び続け主体的に学べる人間を育てていくことが重要。授業では、ただ、考えるだけでなく主体的に考えるとはどういうことだろう?高校でもアクティブラーニングを行うようになってきている・・・。アクティブラーニングは楽な授業という印象もある。楽単科目というらしい。終わったときに、主体的になったかどうかがポイント。個別の先生の教育をすることで、多少はかわるけれど、もっと根本の仕組みを変える必要があるとも感じる。アクティブラーニングは、量的拡大から、質的変化が必要。

※今回のセミナーは学びが多すぎたので自分の整理のためにログを記載。忘れないようにしないともったいない。

【セッション1】

「アクティブラーニングの向けた関係性作り」

SPAファシリテータ 佐藤順子氏

そうこうしているうちに、セッション1が始まった。アクティブラーニングに向けた関係性作り。SPAファシリテータ佐藤順子氏。この方はプロだ。いつもは屋外でやっているものを室内版にしてくれた。これがまた面白い。アイスブレークでグーとパーを繰り返す。認知症の予防の運動とかぶる。ペンをくるっと回す。できない。できない。できない。隣の参加者がわかったこうするんだと。教えてくれる。コミュニケーションが始まる。

二人ペアになって、小さなクッション4つを人差し指だけで支える。相手とのバランスが重要だ。なれてきたら、隣のチームにもう一つの人差し指を使って邪魔をする。ちょん、ちょんと。壊れたらまたやり直す。どのチームが一番最後まで残るのか。次のゲームは、壊れたと違う方とチームを組む。なるほどこうすることで、色々な方と知り合うことができる。フォークダンスみたいなものか。昔はこういう機会が確かにいっぱいあった。

次のゲームはナンジャモンジャカード。中高生ではやっているらしい。まずは、1枚引いて同じ人を探す。それで5人のチームになって自己紹介。次に、自分だけ見てそのカードのイメージを伝えて同じ相手を探す。最後に頭の上に置いて自分だけ分からずにコミュニケーション。なるほど、なるほど。これ地域金融論や事業デザイン論Ⅱでやれるかも。ふむふむ。早速購入。

次は、流しそうめんゲーム?そうめんの代わりにビー玉を転がしながらゴールに入れるゲーム。結構白熱する。1回目はそのままやらせる。2回目は作戦会議を行なってから。目標の数字を入れる。その合計をみんなで達成すること。

主体性とは相手を認めること。色々な人がいるということに気づきを与えることが大切。

【セッション2】

「相互理解を深め、人間関係を築くコミュニケーション・ネットワーク」

東京女子医科大学看護学部准教授 諏訪茂樹氏

導入教育の一例 進め方を体験してもらう。看護学部の先生、95名の学生の静岡のキャンパスで勉強、学生寮に入る。ドロップアウトは、人間関係でもおきる。新入生の導入教育をやるようになった。イチゴ狩りにみんなで行くよりも合理的なワークでコミュニケーションをとる。

95名を19名5グループに分けて3時間のコミュニケーション・ワーク。自己開示紹介、自由連想ゲーム、価値交流学習。

自己開示紹介。名前と役職などではなく、私的な自分を自己紹介する。好きな丼を紹介するとか。これにより見えない部分が見えるようになってくる。

自由連想ゲーム。一つのテーマから各自が自由に連想し、一つの言葉を1枚のカードに書く。Q休日の過ごし方。私はパンを焼くと書いた。進行役が集めて、1枚を読み上げて、誰が書いたかを皆で当てる。これは夏休み明けのゼミで使えると思った。Q夏休みの過ごし方。うむそのまま。

価値交流学習。7つの項目(権力、健康、学歴、愛情、名誉、金銭、誠実)について、自分の行に優先順位をつける。その後、チームの人も結果も書く。どこが違うかを討論する。相互理解が進む。社会心理学らしいが、近接性の要因、類似性の要因でつながりが進む。

協力ゲーム。いままでは意識に焦点を当ててきたが、今回は行動に関するゲーム。1枚の紙を4人チームだと5枚に切る。それを集めてばらしてまた配る。元の形に戻すゲーム。あげることしかできない、無言でやることがルール。1回やった後、よりスムーズに作業させる方法を話し合う。その後、箇条書きになったものを1つ選んで線を引く。自己決定と宣言。そのうえで行動2を行なう。自己決定をして宣言したことで、行動が変わるということを学ぶ。学ぶ内容は、自分を含めて、人も見ることが協力には大切。役に立たないものではなく、相手のことを判断して渡すことが大切など。

 

9月2日

【セッション3】

「大学生の育った環境、受けてきた教育ー「高大接続」の視点からー」

東京農工大学 グローバル教育院 藤井恒人氏

自己紹介から始まった。東京農工大学、70%が東京、神奈川、千葉から来ている。30%が地方。アドミッション部門の仕事。入試結果の分析などをやっている。ベネッセに勤めていた。算数理科の編集長、高齢者介護の世界をやっていた。2005年に大学事業に戻った。7年前からに東京農工大学に勤めた。

保護者の意識がどう影響するかは重要。ゆとり 学習指導要領がかわったところ 25才くらい。デジタルネイティブ、全然抵抗なくできる。30%がPC、70%がスマホ。高校生世代だと家で1台持っているくらい。このあたりが心理的なところに影響が出ている。徒競走を廃止する世界、1番を決めない世界。受験の簡易化。大学を真剣に考えさせないで入学させている。オープンキャンパスで合格を出すところがある。えー。入学式を間違えた、同じような大学名の学校に行ってしまった・・・。事実らしい。いつも苦しんでいる親を見ている。大学の授業、簡略化する。やさしいことだけを教えるようになる。アクティブラーニングをやっている高校とそうじゃない高校の差がでてきる。CEFR ヨーロッパ共通参照枠。A2以上じゃないと東京農工大学は受けられない。高校生の英語力はかなり上がっている。小学校でも外国人教育 ネイティブ オンラインでやりはじめている。辛い生活をしてきたけれど、今の生活には満足している。生物の教科書どんどん薄くなっている。教科書が36年度にかわる。AO入試において小論文など。アクティブラーニングをやった高校生たちをどう大学で受け入れるのか。実志願者数一番は法政大学、延べ志願者数だと近畿大学。WEB出願と定員厳格化。1日行けば、どの学部にでも出せるとか、複数学部受けるといい。学部に行こうではなく、その大学にいきたいというという学生が増える。安易に出願ができるような状況になっている。ポートフォリオを使っている高校が増えてきている。保護者の世代、氷河期経験の親が多い。小中学校で職場体験をしている。かなり社会にでている。自分の進路。今の子たちはわかっている。いい仕事につくためにはいい大学に入らないとだめだと思っている。共働き世代が増えている。日本は変わってきている・・・。これから当たり前になっている かなり大きな影響がでてくるぞ。やっぱり就職をどう出すかがとても重要。一番変わるのは社会 年号を覚えるだけではない。日本史、世界史とかなくなる?今まで通りではなくなる。びくびくしているのは社会の先生。将来どの仕事がなくなるのか。ソサエティ5.0、今までのパラダイムの変化。

これから大学が留意しなくてはいけないことは何だろう。高校教育の変化。就活スキームの変化、社会の変化・・・

【セッション4】

「アクティブラーニングの基礎理論と実際」

明星大学明成教育センター特任准教授 福山祐樹氏

ゲーム学習をやっている。東大でアクティブラーニング研究していた。6ヶ月後に授業のこと覚えている率は2%協調的な吟味活動を行なうと16%。8倍になったがそれでも相当低い。アクティブラーニングでも16%なのだ・・・。社会が変わってきて、知識の量から高次思考力が都合われる時代へ。ボールを投げて受け取った人がしゃべる。トーキングオブジェ。アクティブラーニングはいまややっていない人のほうが少ない。アクティブラーニングは、先生のキャラクターによる場合も多い。その科目の目標、目的が重要。個→協同→個内化→外化→内化)の学習バランス。いきなり話すのではなく、このプロセスが大切。ただし、最後は個に戻ることが重要。座らせ方が重要、知り合いと座らせると雑談するのは当然。どう座らせるかが重要。席指定をするかな。試験自体を作ることを学生の試験にする。映像で見るアクティブラーニング。音楽を流すのもいいかも。ジグソー法 これいいな。秋学期から実施しよう。自分の企業の説明をしてもらう。まずはチームで勉強して それを広めていくのは非常に重要。なぜ大学にきたのかがわからない学生も多い。最後に個人に戻すところが重要。タイマーは講師全員がこだわっていた。キッチンタイマーっていうソフト。ご自身が授業で抱えている問題について書き出す。授業のデザインが重要。学生に手順をしっかり教えていくことが重要なのかな?事業デザインの授業のデザイン。基礎学力がかなり低いこたちにどう説明できるのか?危機感がないとだめ。

 

【セッション5・6】

「アクティブラーニングラーニングを機能させるための半期の授業設計・1コマの授業計画」

芝浦工業大学教育イノベーション推進センター教授 榊原暢久氏

インタラクティブ・ティーチング。動画がある。芝浦工大以外にFDをやっている学校が13校ある。芝浦工大だけは私立大学なので予算もらっていない。帝京大学も。それ以外は補助金がついてやっている。メーリングリストに登録すると情報が送られるようになる。一番重要なのは目標を明らかにすること まずは目標をどう設定するか それをどう評価するのか?汎用的能力の重視。芝浦工大 1700名が留学している。DP、学科のDPから、自分の学科のDPをだす。昔ながらの授業だとよかったけれど、私がやっているような学際的な科目。それぞれがバラならでは機能しない。だからDPに立ち返る。授業設計が重要。芝浦工大は、授業の設計を9月 授業の運営は来年2月に学ぶようにする。2年目から大変になる。こちらの先生のタイマーはKTimer。動詞を意識するとうまくできる 玉川大学の本参照。これ見直そう。どこがわからないかを理解させる。中学生の授業。意図して複数の対応。削るところを探すことができる資料。成熟していない段階だと、成績に入らないものはやらない場合がある。チェックリストは できた、できない の2段階が普通。レポートの作法 読み始める以前のことが多い。これは事前にチェックリストを渡すことで、ストレスが減る。最初にやさしい問題、後ろに難しい問題がいい。レポート フィードバックがないのに、うまくならない。ルーブリックを一緒に出させることで、理解が進むパワポについても同じだなルーブリックは3回使うとおちついたルーブリックになる。教え合いの実践。教員が教えたことを次の人に教える。必ず理解してほしい内容を、教え合いをするだけで、経験が伴うので、長期の記憶に残りやすくなる。これできる。ワークについて何か分からないことありますかと、必ずいう。人に見られるとかでないとやらない。人間は、選択したことでモチベーションが上がる。中間テスト、できなかった人は、レポートで挽回できるよ。マインドマップを書かせるのもいいと思う。予習復習。反転学習?発問 全体に聞かないこと、まず個人に問い合わせをすることが重要。説明は教えたという事実を作ることはできる。今回の授業での目標について、発問するのが有効。設計図を書いておくと、見直しがしやすくなる。たった一枚の紙が重要。忘れるから。高校や中学の先生は教え方を習っている。大学の先生は習っていない。そこに大学の授業にまたいっていない方が。反転授業 学生がここにいたいとできないことを書く。知識伝達と知識定着では違うのだ。視覚、聴覚等を組み合わせる。何度も繰り返し学ぶ。小学生は、理論から話しても難しい。発問を分けた発問にしてみる。経験や気づきが先に来るようにポストイットの順番を変えるとどうなるのか。学生がどういう反応かがわからないので、難しい

ここで悩んだら、目標に戻ることが重要。揺さぶりの発問をすれば その後の学びの機会になる。一番大切なものは何だと思うか。

全体に投げかけて、個人で考えさせる、ペアでの共有のほうがメリットがある。学生に指名をしない。メリットがない。どちらにしろ学びはない。展開は3つか4つに分ける人が必要。質問ありませんか?ではだめ。隣の人と、ワンクッションおかせる。隣の人とやる。席割りは重要。ペアリングがあるということを最初にいう。しゃべらないやつの場合は、自分で対応する。先生が。そろそろ時間ですよといったことリーダーは固定でない方がいい。

 

【セッション6】

「多様性が活きる学びを目指して」

明星大学副学長 人文学部教授 菊地滋夫氏

ザンジバルに行きたいから明星大学に入った Instagramなにかの影響もある。心の壁、自分のこともっと話してもいいのかな。明星大学たいへんだった。退学とかで この学校に入った理由がわからない。バラザの体験を活用しようとした。グループで考えていくとわかるようになってくる。この授業を進化させたい。先生の教育の方法の説明を聞きたい 交代でやるようにしてはどうか?授業を公開している・・・すごい これいいね。ジグソー法。

【セッション7】

「「わかる」を深め「考える」を育む反転事業の基礎」

首都大学東京大学教育センター准教授 伏木田稚子氏

 反転授業を知っている先生は半分。数人が実際にやってみているとのこと。学習目標からスタートするんだな。どうしても理解してほしい基礎知識の説明に時間がかかる。わからないと苦痛、わかっていると退屈。習得した知識が何の役に立つのか分からず、学生が悩んでいる。っていうのが理由でやってみた。反転授業が授業外学習でビデオを見てきてもらう、その後理解度テスト。これいけるかな。やっぱり最後は個人に落とす。20分の動画をアップ。次回の授業でテストをするというと見てくる。授業に来たらすぐにテスト、選択肢、そして対面で演習活動をやる。反転。授業では話し合いと個別の指導にする。学習目標をどう設定するのか?そのためにどのような活動が必要か 教員はどのようにサポートすべきか っていうこと。をセットに考えること。事前にビデオなどで学習させるのは?NHKアーカイブを使うというのもいいのではないか。TEDを見せる。ビジネスモデルキャンバスのビデオを流すのでいいかも。10分以内の授業。スマホで見る。授業の全日の夜を見ている。それを想定している。???「アクティブラーニング型授業としての反転授業」本がある。

 

【セッション8】

「困難を抱える学生の理解のために 合理的配慮を踏まえて」

明星大学次長・名声学苑府中高事務長 村山光子氏

 困難を抱える学生を理解のために。それを体感するという講座。発達障害、自分のでこぼこ具合。自分の強み。発達障害、28年度改正。定義の捉え直し。通常学級に在籍する発達障害の率、6.5%。かとや、さとき、たとに、くとへ、ねとぬ がわからない。欧米だとqとpと。漢字検定1級の感じ2つで書き写し差がちがう。トムクルーズは文字が読めないので聞いて言葉を覚えている。言葉だけで伝えるのは難しい。自分と相手の認識が違う。相手に伝わらずイライラしたり悲しい気持ちになったりすることがある。だからなに、きちんとしてっていう言い方をするのはよくない。受容的な態度で聞くことが大切。聴覚は難しい、可視化すると話が伝わる場合もある。発表する順番に配慮することも必要。構造化する、枠積みを進めると有効になる。発達障害は、同時にこなすことは難しい。卒論と就職活動みたいんこと。手立ては、どの時点でなにをどこまでやればいいのかというスケジューリングをすることが必要。1ヶ月の予定を1週間での指示に変えるなどの変化を咥える必要あり。合理的配慮。障害者差別解消法が施行される。不当な差別的取り扱い、合理的配慮の不提供が禁止された。国公立の大学は法的義務、私立大学は努力義務となっている様子。合理的配慮によって、評価はかわらない。配慮がかえるだけ。色々なことがパタン化されていると入りやすい。深いですね。発達障害の学生に、教員がどこまでやるのか?上野学園大学は弱視の方などを受け入れる大学。大学まできてなんで保護者を呼ぶのかということ。ルールを明確化することも効果的である。友達がほしいということがある。場合、一筋の光。ルール化していくことも重要。

  

12:30に終了し、自転車で帰った。近いのはありがたい。