1年生のゼミでシリアスゲームを作る
2021-01-13
プレゼミ(1年生のゼミ)の全日程が終了した。ここで総括する。※学生の許可を得て掲載しています。
4月からオンライン授業になり、Zoomの使い方を説明しながら16名の自己紹介。
一度も会ったことのない学生たちと交流。オンラインアイスブレイクがかなり重要。いくつもの実験を行う。3班に分ける。パン班、麺班、米班。
シリアスゲームについて説明するが、みなキョトンとしている。さてさて。
「課題解決メソッド」という教科書を活用して、課題から研究テーマの設定方法、論文の書き方などを説明する。
いよいよゲームを作り始める。社会課題を考える地域をルーレットで決める。武蔵野市、藤沢市、二宮町に決定。各々の自治体の社会課題を整理していく。商店街活性化、人口減少、防災・・・などなど。
グループワークが増える。ゲームの土台が決まってくる。人生ゲームパクリ人口ゲームなどなど。
お互いのゲームを紹介し合う。試遊会というらしい。
ゲーム版を眺めながら議論する。そこで夏休み。カバン持ちの話をすると数名の学生が参加してきた。よしよし。
夏休みが過ぎ、ゲームの再考をすすめる。
武蔵野市の吉崎さんにお越しいただき、実際の社会課題とその解決の現場の話を聞く。ゲームを作っているので、たぶん頭に入りやすかったはず。
パワポはもちろん、課題として動画も提出させる。授業中に完成してしまう。時代は変わった。
たくさんの気づきを頂き、ゲームを修正していく。
出原先生のプレゼミと試遊会を行う。
サイコロはもちろんスマホ。私もたくさんの発見がある。
年末年始を迎え一服した後、班ごとに今までの振返りを行った。
出来上がったゲームはこの3つ
●武蔵野市 「UDO ~みんなの胃をわしづかみ 究極のプレゼンゲーム~」
●藤沢市 「人口ゲームin藤沢」
●二宮町 「自然災害と共に。」
最終日。
今回の発表は、「来年の1年生に向けて」
このプレゼンもビデオに撮った。来年度の授業で活用する。
【学生からのコメント】※抜粋
- 一つの地域について課題を見つけゲームをつくることや社会人に直接インタビューするなど、今までやったことがなかった新しいことに挑戦できたり、今後の大学生活に役立つ貴重な体験ができて、とてもよかったです。
- 最初はオンラインで始まったのでいろいろなことに戸惑いましたし、その直接会ったことのない人たちとシリアスゲームを作るということで難しい内容で緊張したのですが、1年目からとても貴重な体験ができてよかったと思えるようになりました。
- それぞれの班の発表を聞き、班によってゲームの作り方や、アイデアに違いがあることが知れて面白かったです。これまで授業を受けて、プレゼミでしかできない学びや発見ができて良かったです。
- このプレゼミで様々なことを学んだのだと感じた。グループワークから課題の取り組み、コミュニケーション能力など、高校生の時代よりもレベルアップすることができた。シリアスゲームという課題は、とても難しく感じたが、難しい課題だからこそ達成した時に得られるものが多いのだと考える。プレゼミは他の講義に比べると人と話す時間が多く、また話すだけではなく、一緒に課題を取り組む時間だったので、人見知りな私には大変で有意義な時間だった。
- 今年度の最初の頃は緊急事態宣言が発令されるなどコロナウイルスの感染拡大が始まりつつある時期でZOOMでの授業がスムーズにいくだろうかなどの不安が多くあった。事前プレゼミや前期のプレゼミを通して徐々に新しい学校生活に慣れていき、この一年を有意義な一年にすることが出来たと思います。今日はこのことを改めて感じ、振り返ることができたと思います。
- 各班でゲームを作るまでのプロットに様々な違いがあることに気付いた。また、ゲームを通じてどのようなことをプレイヤーに考えさせたいのか、それぞれがテーマとした社会問題に則って深く考えられていたと思う。指定された時間に合わせる発表をするためには、徹底した前準備のほかに途中で間を取って調節する技術が必要だと感じた。
- プレゼミを通して、より人と打ち解けられるようになったり、見極める力がついた気がしました。
- とても楽しく、ためになる講義だなと思いました。生徒一人一人に距離を感じる「大学」という空間で、「友達」を作るきっかけになりました。シリアスゲームの制作では、主に秋学期の制作では、自分が積極的に動かなくてはいけない状況に陥ってしまい、「早く学校に来てくれ」「何か行動を引き受けてくれ」等、不満が出てしまう事態になったりしましたが、形になったことに安堵しています。しかし、動きの遅さや情報収集の不足、ボード印刷関連のミス等、多くの改善点が見受けられました。
- プレゼミのグループ活動を通して学べたことはたくさんあります。最初は班に私しか女子がいなくて、全然班員とコミュニケーションがとれず、これからやっていけるのか、と先行き不安の中手探りで進めていたのを良く覚えています。でも、誰かが先立って動かなきゃ上手くやっていけないし、どうせやるなら悔いの無いように全力で取り組みたいと思い、プレゼンの資料作りや会話を自分から積極的に心がけるように頑張りました。グループ活動の進め方は長島先生が勧めてくださったインターゼミの影響がとても大きかったです。先輩達のまねをしながらグループ活動を行っていたことが多く、実際に上手くやれていたと思うので、やってて良かったなと心から思っています。来年度も変わらず続けようと思っています。やがて時間が経つごとに、だんだん緊張の糸がほぐれてきたのか有意義な班活動を行うことが出来たと思います。ゲームで使うカードの絵をそれぞれ描いてきて見せ合ってお互い褒め合ったり、動画作成の際に毎週水曜日のプレゼミの時間だけでは足りないだろうと言うことで、授業の空きコマに集まって撮ったりするなど、正直他の班よりも活動的でみんながみんな協力して班活動を行えていたと思います。さらに秋学期には、私たちが担当している武蔵野市の方に来ていただいて自分たちのゲームを遊んで貰ったりするなど、まさかの出来事に驚きもありつつも、終始楽しんで貰えたようで良かったです。外部の方に遊んで貰うというのはとても貴重な経験であり、アドバイスもたくさん貰うことが出来たのでぜひ新一年生にもこういう機会を与えて欲しいです。全体をとおして、最初の頃の不安を拭い去るような後悔の無いプレゼミの活動が出来ました。5月の自分に大丈夫だよと言ってやりたい位です。シリアスゲームをグループで作るという難しい課題でしたが、とても楽しく活動出来ました。なんだかんだ毎週水曜日が来るのが楽しみでした!2年生になっても新しい仲間と先生の下で、変わらず頑張ります!
- 私はシリアスゲームという存在自体初めて知りましたが、課題をゲームで理解してもらうということはとても新しい発想で面白いと思いました。班で、一つのゲームを完成させるまでいろんなことがありましたが、私たちが普段使っているものや、食べ物一つ一つもこうやって沢山話あって試行錯誤して作りだされたんだと思いとても為になるゼミ活動だったと思います。
- それぞれの市の魅力ゲームの魅力通してを改めて知れてよかった。
- 色んな性格の友達と出会うことが出来た。考えることが無かったかもしれない他の市の事を考える事が出来た。人脈が広がった。楽しかったです!
- グループごとに活動したり、地域の問題解決ゲームを作ったりと、非常に良い経験になりました。他のプレゼミと違って、企業のこと、就職のことを細かく説明してくださったのも凄く勉強になって嬉しかったです。
- 今日、他の人の発表を聞いて1年間の出来事やこれまでやってきたことの復習が出来ました。最初のころは、プレゼミのメンバーで仲良くなれるか不安であったが、一緒に作業をしていくうちに少しずつ会話をするようになって話し合いがスムーズにできるようになりました。コロナの影響で春学期の授業がオンラインでのスタートであったが、最初の事前プレゼミのおかげでかなり救われました。一番印象に残っていることは、市役所の方に来てもらったことです。自分たちとは全く違う視点から問題点や大人ならではのアドバイスをしてくれゲームの発展にかなり役立ちました。春休みが迫り、一年間があっという間だと思うと同時にみんなで一緒にプレゼミをすることがなくなると感じると少し寂しいですが、プレゼミが長島先生であったおかげで、高校とは一味違う活動が出来たと思います。
- 1年間があっという間だった気がします。初めて顔合わせて気が付いたら仲良くなって、シリアスゲーム作って試遊会して。ゲームをただ作るだけではなく、地域の課題に結びつけて作るのが大変でした。楽しく出来るけど、地域の課題にしっかり向き合うことも出来る内容にするのに試行錯誤しました。思い返せば大変でしたが楽しかったです。また作りたいです。