金融機関経営ゲームを実施
2020-06-11
2020-06-18
地域金融論の授業で「銀行経営ゲーム」を行った。エミーとゼニーの銀行経営ゲームは、2年前にリアルイベントに参加した(くわしくはこちら)。20名でワクワクしながら行った。でも、今回は240名と12倍、その上オンライン。どんなリスクがあるのか・・・・、でも学生にそれ以上の経験をさせてあげたい。
場所はT-studio。多摩大学のとっておき施設の2F。
全体で240名を42ブレイクアウトルームへ。CSVで事前割り当てで対応したが、学生が予定しているGmailで入らない場合も想定。その対応として学生3名に手伝ってもらった。2名は現場で、1名はオンラインでの援助。(途中で50ルーム200名までしかできないことを知る)
事前に専門家に聞いたところ、240名でのブレイクアウトルームは危険とのこと。120名×2台でやったほうがいいということだった。AZoomとBZoomに分けてURLを配布し、大学のシステムでも学籍番号を半分に分けた。当日欠席することも考慮して考えた。ひとつでも間違うとすべてが止まってしまう。緊張しながらクリックした。
当日、教務課からZoomのIDを借りて、パソコンやマイク、スピーカーをセッティングした。2台のスピーカーを合わせることで両方の音が聞こえることがわかった。最近のハードはレベルが高い。でも日本製じゃないな・・・
スタートしてからブレイクアウトセッションまでの時間30分間で手作業の振り分けを行った。3人が大活躍。
授業(ゲーム)は淡々と進んでいく。まずは、金融機関3つ募集したら、42班の中から3班の手があがった。ホッ。銀行2つと信用金庫2つ。地域金融論の勉強をしたので、信用金庫を作った学生班がいたのがうれしい。また労働金庫と言わなかったところもいいぞ。事業性融資だからね。最初のハードルを難なく超えた😁。
次に、39チームが事業計画を作成。結果、36チームから計画の提出があった。
すべての事業計画を見て、8班を選抜した。内容というより、社会の多様性を重視した。
翌週、選ばれた事業計画のプレゼンが始まる。前日、発表があることを伝えたが、当日までに返信が合ったのが7社。1社は連絡なし。このへんも金融機関で創業支援をやっていたときに似ている。学生らしい発表も続く。素晴らしい。やるな~って感じの企業(学生)がでてくる。
その後、金融機関がどこに融資するかの相談し発表。みんな結構クールだな。現実にはもっと融資しているぞ😁。
結果はこの通り。
【学生からの感想】 抜粋
- エミーとゼニーの金融機関経営ゲームは非常に面白くためになった。今回は収益性、安全性、社会貢献度の観点から企業を評価しましたが、短い発表の中でこれらを見抜くのは非常に難しく感じた。またどの企業にも会社の理念があり、それが非常に大切だということがわかった。その会社が何を思ってどう社会に貢献していきたいのかを見るには理念に着目する。これは今後の就職活動でも役立ちそうだ。発表をした企業の多くに人工知能という単語を多く見かけた。今後の人工知能の活躍を期待している人が多いように思える。
- 本日の講義で私は、金融機関の難しさを学びました。確かに企業を立ち上げるためには銀行からの融資は必要だが、長い年月を考え金融機関は投資を行わないと自社が倒産に追い込まれてしまうので成功する会社だけに支援を行い、つぶれる可能性のある会社は支援をしないのは当たり前ですが、金融機関の難しさといいますか事業への成功の可能性を考えないといけないと学びました。
- 1日目のゲームの中でお金をどこに預けたいかを決めるにあたり、先生が「どの金融機関がうまくいくか考えながら説明を聴くように。」と話されていた。今まで私は、お金を預ける時には金利のことしか考えていなかった。自分の預けたお金がどう使われるのかということまで考えたことはなかった。しかし今回、このゲームを終えて思ったのは、先生の話された「うまくいく」ということには、沢山の意味が含まれていたということだった。金融機関にとって大切なこと、金融機関に預けられたお金がどのように使われるのか、金融機関の役割等について以下のことを学ぶことができた。
- 私が学んだことは、いかに、安心して信用金庫、自分が考えた会社、企業にお金を収めてくれるか。事業内容はもちろんだが、会社自体の資金力もどれだけ必要になるかが大切である。また信用金庫がやっているサービスや信頼性も必要となってくるであろう。
- やはり、中途半端な気持ちじゃ成功は絶対しないと思いました。成功するためには絶対リスクもついてくると思うし、もし金融機関から融資してもらっても覚悟や成功する気持ちがなければ、借りてはいけないと思います。
かなり伝わったようだ。学生たちの気付きが嬉しい。来週はいよいよ金融庁の方に、金融庁から登壇していただく。うわーっと喜んでいるのは私だけかもしれない😁。