商工会議所のつなぐ力
2019-05-10
地域金融論後半は地域をつなぐ力をテーマに講義する予定。事前の情報収集のために、八王子商工会議所に伺った。
日本の商工会議所は1878年(明治11年)に設立されたとある。八王子商工会議所は、1894年(明治27年)、全国で41番目に設立された由緒ある会議所。
商工会議所の沿革を聞いていて感じたのは、地域金融機関の歴史と似ているということ。商工会議所と商工会、信用金庫と信用組合。根拠法が違うが業務は似ている。地域密着であること、地元企業の課題解決を行っていること・・・。この辺の整理は授業でやろうと思う。
今回は学生が1名同席した。授業のときに、八王子商工会議所にヒアリングに行くので興味ある人どうぞ!といったところ、自ら手を挙げてきた多々良さん。学生には訪問先に対する質問を20個以上考えてくることを参加条件にしている。多々良さんによると、20個考えるのは大変だったが、絞り出していくうちに商工会議所にどんどんはまっていく自分がいたと。純朴なものから社会人だと聞きにくい質問まで緩急織り交ぜたヒアリングで、あっという間に2時間が過ぎた。すべての質問に誠実に答えてくれたのは、中小企業相談所の高橋所長と山名次長。知っているつもりでいた私も興味津々な内容でした。ありがとうございました。
詳細は授業で行うとして、今回感じたことを一つだけ言うと、商工会議所が機能すると街が豊かになるということ。地元企業の中間支援機関である商工会議所の職員が街を愛し地元企業を愛すること。現場力と俯瞰力、スピード感などをもって対応することが大切だと感じた。多々良さんには卒論で商工会議所の研究をぜひやってほしいと思う(笑)