初年次教育における教育目標とそれを達成する方法論
2020-09-02
大学のFD勉強会を受けた。そもそもFDはフロッピーディスクではない。Faculty Developmentの略。大学教員の教育能力を高めるための実践的方法。要するに社内研修である。
第9回FD研修は、法政大学文学部の藤田哲也教授。初年次教育分野の専門家。
教授からの研修での気づきを覚え書き
- 多摩学は、専門導入科目として地域の経済や文化、歴史を教えながら、初年次教育としてのレポートの書き方、質問の仕方、ワークのやり方などを学ばせている。
- カリキュラム・マップだと、私の授業はどうなるのかな。
- レポートの書き方を教えるのではだめ レポートを書くために何が必要かを考えさせるようにする → これは社会にでて必要なこと
- 答えを教えるのではなく、答えを見つけられるように
- 学習スキル、動機づけがポイント → やり方は間違っていないかな
- 教えられる存在から自ら学ぶ存在へ 頭だけでなく体験的に理解させる
- 学士力は、汎用性技能(コミュニケーションスキル、数量的スキル、情報リテラシー、論理的思考力、問題解決力、自己管理力、チームワーク、リーダーシップ、倫理観、社会的責任、生涯学習力)
- 高校生の時にも主体的な学びって増えているのではないか?では大学ではどうすればいいのか
- 秋学期のホームゼミやプレゼミをどうしていくかを思いついた
- 事前準備
- メモのとり方 ノートの出すタイミング
- WORDの書き方
- 議事録の書き方
- メールの書き方
- アポイントのとり方
- レジュメの作り方
- プレゼンの仕方
- ペアワークの工夫
- 指示に従ってやらせる
- 自己紹介 ルールを確認する
- 名前、漢字で書くとしたらを説明する自己紹介
- 今回の勉強会で期待すること
- 積極性をアピール ポジティブなことだけいう 自分をアピールするチャンス
- 30秒以内ではなく 30秒でやってもらう
- 一方の人が話しているときは聞くだけ うなずいてもいい
- シンク-ペアーシェア 考え共有しシェアする。→ もう一度シンクに戻すことも重要ではないか シェアはペアの相手のいったことを話してもらう(日本人的)
- アウトプットが大事。
- 見ないで読み上げているだけになりがちなので資料は見ないでやらせる
- でもコロナ禍におけるペアワークはどうするの
- アウトプットが非常に重要 → ブログにアウトプットすると学びにつながる
- コメントシート 感想用紙 アウトプットさせる 何を書かせるかが重要
- 社会に出たら必要なことを教えるということ
- ひらがなの文字を並べてやるワーク
- 3つかならず書いてください 楽しかった なにがどう難しかった
- 4つめを書いてもいい 時間を無駄にしないようにする
- 必ず3つかけるようにしていく
- 初回にしっかりやることが重要
- 人から指示されていること以上のことをやっているのかな?言われなくてもやっているか → 社会に出たらとても大切なこと
- 上司からバサッと資料を渡される わかりやすくまとめておいてね といわれる そのときにどうするのか
- 変な質問は、やる気がないと伝わることがある
- 句読点をうつことを法政大学でも教えていることに安心
- この課題は、文章の書き方のスキルと主体性の両方を学ばせていること
- 気づきの顕在化 言語化、クラス内で共有すること
- できているつもり わかっているつもりとの戦い
- 遅刻者席を作っている そこにはケアしないことを伝える 1分でも送れたら遅刻 1/2
- 授業通信を出している フィードバック → これはブログでやっていることとまったく同じ 秋学期はこれを学生にしっかりと事前共有
- 相互行為 キャッチボールがあったほうがいい
- 戻してくれるレポートでは違う
- ルーブリック
- レポートの自己評価と返却
- 最終回の目にレポートを回収し 自己評価をするプロセスが重要
- 自己評価と同じように、こちらでも評価して比べさせる
- 自己評価をさせるということは重要だな
- レポート課題をだす目標はなんなか?
学生のことを考えて授業設計を行うとこうなると思った。方向性や細かいテクニックは近似している。あとはブラッシュアップをしていくことと感じた。
中村文子先生の研修と同様の刺激を受けた。複数の方から角度を変えた学びを得ることは、自分の学びを定着させることにつながる。秋学期から早速取り入れていく。