相模原愛川ICはロジスティックス銀座
2019-10-21
大学インターゼミの取材で、相模原愛川IC周辺に行った。
まず向かったのは、神奈川県内陸工業団地。「内陸」と名称についているのは、神奈川県にとっては内陸ということなのだろう。旧日本軍の相模(中津)陸軍飛行場の跡地を活用して造成された。立地企業は138社、面積2,347,119㎡、造成年次は昭和39年。立地企業の主要商品を眺めると、自動車車体製造や電気機械器具製造業などの他、倉庫業、不動産賃貸業、運輸業などが目立つ。GLP厚木、山村ロジスティックス、日本ロジスティク、花王ロジスティックスなど25社に及ぶ。
また、Landport厚木愛川町(野村不動産)も工事中で2020年中旬には竣工予定。敷地面積39,853.61㎡、延床面積95,583.77㎡。すでに満床とのこと。
軍事施設(飛行場)→農地→工業団地(ものづくり)→工業団地(物流)と変化している。
ICの北側に位置するにロジボート相模原移動する。ラサール不動産投資顧問が運用する物流施設LOGIPORT。いわゆる外資ファンドの持ち物。敷地面積94,197.27 ㎡、延床面積200,045.57 ㎡、テナント数17を有する首都圏最大規模の物流施設だ。
もともとは、建設機械大手のキャタピラジャパン(新キャタピラ三菱工場)の事業所だった。相模事業所を明石事業所に移転。建設機械を作る製造業から物流施設への変化だ。
その北側に東京ドーム6個分、敷地面積136,409.77㎡、延床面積305,501.94㎡という物流拠点を2021年9月に竣工予定。サイトを見る限り、物流拠点というよりも街を創ろうとしている様子。
少し南にある、SHOPLISTにヒアリングにいった。こちらもラサールが所有する物流施設の一棟借。敷地面積22,517.55㎡、延床面積45,348㎡、地上4階建て。2018年10月竣工。
こちらは、ただの物流倉庫ではない。アパレルEコマース分野では、1位ZOZOTOWN、2位ユニクロに次ぐ第3位。MAGASEEKなどもある。
売上高249億円、従業員数99名。年間ユニーク購入者数186万人、年間出荷件数492万件。ユニクロよりおしゃれでZOZOより安価という位置。省人化が進んでいる。課題は人材採用と育成といったところか。近くに大きな拠点が予定されているが、そちらに条件のいい施設ができると求人が流れるかも。相模原に拠点を求めた理由は、東京に近い場所に流通拠点を探し、千葉は激戦区であり求人が集まりづらいので当所にした。
楽天ショップだとお店毎に配送。こちらだとまとめて配送してくれるから送料が助かる。リアルでいう小売店。昔からあるビジネスモデルだが、ファストファッションで行ったのは珍しい。また元がアプリ系の会社なのでシステムが早く落ちないサービスを提供している。多彩なログイン、決済システムを持っている。吉幾三の替え歌でも有名。
中長期ビジョンで売上高1000億円を目指す。東京ドーム1個分のこの施設から全国に配送。在庫Oで、ブランドからまとめて納品してもらい、ピッキングして出荷している。ヒアリング時に「地域」という言葉が何度もでてきた。立地する当地で地域や企業と関わっていきたいとのこと。千葉では、ZOZO、千葉市、千葉大学と包括的連携協定を締結し、西千葉エリアで新たな価値を生み出すまちづくりを行うとしている。同じように、相模原、厚木地域でも行えたら楽しい。