健全な民主主義社会の実現のために
2020-03-06
理事を務める公益社団法人日本フィランソロピー協会の勉強会に参加した。私が協会に紹介した江上さんからの紹介。廣水乃生氏のファシリテーションでの勉強会。
廣水氏は、ビジネスとコミュニティと教育をキーワードに、サスティナビリティな社会を目指している活動家、組織変革ファシリテーター。ググっていたらインタビュー記事を見つけたのでリンク(リンク先:おち対人コミュニケーションデザイン事務所)。元教員。ファシリテーション。集団をどう調整するのか。揉め事の現場に入っていくのが得意。
理事長以下13名のスタッフが集まり研修はスタート。13時から18時までの5時間。到達目標は、来年度以降に自分の業務の指針を掴んでもらうこと。もやもやしているもの次に進む種。個人の業務で、次へのモチベーションがあがること。実際に事業でイメージがつかめること。事前課題を元にしてはいるが、決まったフォーマットですすめるのではなく、メンバーの感じを見ながら変えている。
何が足りなくて何が必要かがわかっているのは自分だけ。自分で捕まえてほしい。自分で気づくことが大切。作り出していく時間にしてほしい。と続く。学生への対応と同じだ。
とんでもない質問やぐちゃぐちゃしていくところを支えていくことがファシリテーターの役割。参加者は「掴むこと」に集中してほしい。話し方。わかりやすくなくていいので気軽に話してほしい。感じていることをそのまま。聞き方。困りごと、要望を聞き取ってほしい。そのことをいっている「理由」を聞くようにする。見方。チャンスやリスクを見つけてほしい。考える。すべてを包括したものにしていってほしい。だれも我慢しない。
まずはどんなことをやっているのかを共有。お互いの見えている景色を共有していく。10分ずつ、自分の業務をプレゼン。私も理事に就任した時、同じようなことをやった。お互いが全体像をつかむためには必要。
メモをランダムに書き留める。業務の可視化、アニュアルレポートの改訂、守秘義務、公益法人の収支、収支の管理、部門別収支、プロジェクトと会費の比率、お客様・クライアント・パートナー、企業もNPOもパートナー、業務引き継ぎ、前職の影響、ソーシャルインパクトの評価、こちらがやりたいこと、企業がやってほしいこと、事業の継続性、新規パートナー(会員)と既存パートナー(会員)向けの仕組み、複数担当制、既存会員の離脱防止、独自事業と委託事業、独自業務の価値、職員に求められる能力、業務間のシナジー、公益と会員向けサービス、伝道者(エバンジェリスト)を増やしていく、ターゲット・・・。
協会の強みは?公益法人だということ、スタッフ個人の能力、理事長の魅力。NPO・中小企業とのコミットメント、大手企業とのコミットメント、リアルネットワーク。社会的価値と経済的価値。理念と事業の関わり。共感。協会でいちばん重要な事業ってなんだろう?なんでもやるのが特徴。
課題の裏には理想状態がある。将来像と結びついている。こうなるといいねというのを掴みたい。話を聞いていて、職員が皆「社会のためにやっている」という意識がとても高い。通常の企業ではこのような会話にはならない。一人ひとりが自立している(もちろんだが😁)。「のりしろがいっぱいある」組織。
私がやってみたいこと。ディスクロージャー(アニュアルレポートでも可)を通した事業イメージの共有(営業ツール)。ポンチ絵を書き、協会のことを説明するためのツール作成。スタッフが企業やNPOに協会のことを説明してみること(会員募集をしてみる)。自分でやると見えてくるものがあるはず。事業として現在足りないものは、企業、NPOとのさらなる対話とパートナーとの共創事業。具体的には、CSR担当者向けの研修や経営者向けの勉強会の充実。金融機関や大企業(中間支援組織)のネットワークを活用して、伝える活動。
活動の中心である「健全な民主主義社会の実現」についても議論。抽象的な言葉だけに、わかりやすい言葉で例示することも重要。公助、マーケットソリューション、自助、共助、コミュニティソリューション。真ん中にたってつなぐだけでなく、網目にしていく(共助)。だれでも出番と居場所がある社会を目指す。民主主義の原点は変わっていない。
廣水氏は、ファシリテーターをしながら、時折ティーチング。たくさんの気づきを得ることができた。これを具体的に事業にどのように活かすかは私達一人ひとりにかかっている。さあどうしていくか。