義母と団欒55
「お父さんが摘果するときに、もったいないって摘果を躊躇したから、小さいままになっちゃったんだよ」と義母。
「・・・」何も言えない私。
「どんどん摘果して大きくしないとね」と義母。
「おばあちゃんはキウイも大きいのが好きなんだね」と私。
「そうよ」と義母。
「大きなつづらと、小さなつづらがあったとき、大きなのを選ぶとムカデやハチに蛇がでてくるんだよ」と私。
「それは物語」と軽くいなす義母。
ちいさなキウイを根気よく、全部皮をむいてコンポートにしてくれた義母。
私は、それでキウイパンを作った。
「このパン美味しいね」と義母。
私は、もちろん一番大きなパンを義母にあげた(笑)。