日本昼夜銀行本郷支店
202220502
東京大学赤門前の道を挟んだところに静かに佇む石造りの建物。郁文堂というドイツ書専門の出版社。看板もドイツ語だ。
この建物はもともと日本昼夜銀行本郷支店として1923年に建築された。関東大震災に遭ったが、損傷はなく大正時代の姿を今に残している。
日本昼夜銀行は、前身の浅野昼夜銀行から1922年に改称した。1933年に安田銀行に合併、1942年に多摩地域・埼玉県を地盤としていた武陽銀行・三十六銀行を買収し、1943年に安田銀行に吸収合併。その後財閥解体で1948年に富士銀行に改称し、現在はみずほ銀行に。
本郷支店は1960年に本富士町へ移転し、その後この建物は福祉事務所、医学書院を経て、郁文堂となったそうだ。(K)