多摩圏の地域金融機関店舗網

2021/9/5

多摩圏(多摩エリア+神奈川県)の地域金融機関の店舗網について考えてみる。日本金融年鑑のデータと国土地理院のWEBツールを活用した。まずは、多摩圏に本店所在地のある地方銀行は2つ、信用金庫は10金庫、合計12金融機関を並べてみた。

金融機関名本店所在地店舗数預金(億円)貸出金(億円)
横浜銀行神奈川県横浜市208146,340115,532
多摩信用金庫東京都立川市8228,02910,904
川崎信用金庫神奈川県川崎市5620,05711,988
横浜信用金庫神奈川県横浜市6118,38410,331
かながわ信用金庫神奈川県横須賀市4911,9055,490
湘南信用金庫神奈川県横須賀市4711,6996,860
青梅信用金庫東京都青梅市357,7924,632
さがみ信用金庫神奈川県小田原市347,4663,258
平塚信用金庫神奈川県平塚市245,1122,114
神奈川銀行神奈川県横浜市344,3453,572
中栄信用金庫神奈川県秦野市164,1681,692
中南信用金庫神奈川県中郡173,078836
出所:金融庁都道府県別中小・地域金融機関情報一覧_2021年9月5日調べ 筆者修正

地域ごとに棲み分けができているような気がしたので、地図に落としてみた。

北から、青梅信用金庫、 多摩信用金庫、そして東から 川崎信用金庫、 横浜信用金庫、 平塚信用金庫、 かながわ信用金庫、 湘南信用金庫、中南信用金庫、 中栄信用金庫、 さがみ信用金庫と並ぶ。横浜市の中心部では混在しているが概ね地域の棲み分けがあるようだ。

町田周辺の空白地があったので、きらぼし銀行をプロットしてみた。小田急線と横浜線沿線に展開していることがわかる。

多摩圏の店舗数が多い、西武信用金庫と 城南信用金庫をプロットしてみる。金庫の沿革はもちろん、23区に本店のある信用金庫がエリアを拡大してきていることがわかる。業界で連携をしながらも、店舗間では競合しているところも多そうだ。

この地域に本店所在地を置く地方銀行は、横浜銀行と神奈川銀行である。横浜銀行は、神奈川県を中心に東京の西南部全域への店舗展開も行っている。神奈川銀行もまた県内を中心に店舗展開している。また、きらぼし銀行の前身は東京都民銀行だったこともあり、東京都内に展開している。地方銀行のレイヤーでいえば、多少の重複をしながらも全域をカバーしているように見える。