島しょ地域の金融事情
2023/5/30
大島町史を見ると、明治・大正時代に様々な産業組合が存在したようだが、それほど大きな規模のものはなかったようだ。
1950(昭和25)年 東京都が大島支庁大島支金庫を設置した時に、公金を扱う富士銀行築地支店大島出張所が開設された。当時郵便局以外は金融機関はなかった。
1951(昭和26)年 東京都中央区に圓南(えんなん)信用協同組合が設立。その後東京信用協同組合、東海信用組合と変更になり、1955(昭和30年)東京中央信用組合に改称し、伊豆諸島の主な島々に金融に関わる業務部門を持っていた。
1957(昭和32)年 東京中央信用組合から島しょ地区の営業譲渡を受けて、東京都島嶼信用組合を設立。
1957(昭和32)年 気軽に貸出の受付ができる銀行の誘致を行い、中部相互銀行熱海支店大島出張所 が開設された。中部相互銀行の前身は、西遠無尽株式会社。
1964(昭和39年) 東京都島嶼信用組合から、七島信用組合に改称
1987(昭和62年) 大島の本店の他、波浮港(2019年閉鎖)、新島、神津島、三宅島、八丈島に支店、式根島(2012年閉鎖)に出張所を設けた。
1989(平成元)年 中部相互銀行普銀転換し、中部銀行となる。
2001(平成13)年 東京中央信用組合が破綻して、東京スター銀行に営業譲渡される。
2003(平成15)年 日本承継銀行(預金保険法にもとづく承継銀行として、東京に設立(預金保険機構の100%子会社))へ営業譲渡され、同日、日本承継銀行から清水銀行が静岡県内の29ヶ店、静岡中央銀行が静岡県内の11ヶ店、東京スター銀行が東京都及び神奈川県内の4ヶ店を分割営業譲渡した。東京スター銀行が営業譲渡したのは、東京支店、大島支店、川崎支店、平塚支店。
同年、七島信用組合小笠原支店開設。
2009(平成21)年 東京スター銀行大島支店は本店営業部に統合される。
結果、現在は、伊豆諸島には、みずほ銀行1出張所と七島信用組合6店舗(本店、新島支店、神津島支店、三宅島支店、八丈島支店、小笠原支店)。