結城商事輸送の社長は元幼稚園の先生!

2020-10-16

今日は、多摩学Ⅱへの登壇依頼で有限会社結城商事輸送に伺った。まずは担当の加藤先生と菊名駅で待ち合わせ。

ターミナル駅なのにロータリーがないのは結構新鮮。車優先ではなく、歩行者優先な感じがする。再開発の要望もあるようだが、私的にはこのままでいいと感じる。

駅から工場群を歩く。アマノの本社があった。立体駐車場?にTIME&ECOLOGYという表示。あとで調べるとタイムレコーダーや労務管理のシステムなのでTIME、環境システムとして集塵機、ミストコレクターなどを作っているのでECOLOGYという意味のようだ。なるほど。

向かい側はヒロセ電機。売上高1,200億、従業員4,700人のグローバル企業の本社。菊名駅にもこんな企業が軒を連ねる。横浜市の底力を感じる。

駅から10分ほどで今日の訪問先、有限会社結城商事輸送についた。

トラックにはたくさんの安全装置が付いている。自動ブレーキ、後方のカメラや右左折時の事故防止のためのカメラなど。それだけに値段もあがっている。

トラックの近くにいた方に、事務所を聞くと気さくに事務所に案内してくれた。

インターホンで挨拶をして事務所に伺う。中はとっても静か。上を新幹線が通っているとは思えない。たくさんの乗客が乗っている新幹線が通るときには音で重さを感じるそうだ。

トラック野郎を束ねている女性社長はどんな方だろうと思いながら、恐る恐る名刺交換。

頂いた名刺(※あとで撮影)はなんと飛び出す絵本。社長の写真の後ろからトラックが出てきた。わお。社長はもと幼稚園の先生。そこで合点がいく。城南信用金庫の川本理事長にも聞いていたが、とてもやさしい雰囲気の社長だった。お父様が他界されたあと事業承継して、最初はとても大変だった。「幼稚園の子供達は挨拶ができるのに、なぜ会社の大人たちは挨拶すらできないのだろう?」という言葉が印象的だった😁。

栃木や長野、青森に営業所がある。大手食品会社や種苗会社との取引が堅調の様子。輸送だけでなく保管業務(倉庫業)も行っている。全国のトラック運送事業者や協同組合のための求荷求車情報ネットワークシステムWebKITトラボックスも活用。帰り荷の確保も上手に行っている。また社名に商事が入っているだけに、パン・アキモトの「パンの缶詰」の受注発送業務を行っていたり手広い。

50名ほどの従業員の中で10名が女性。ドライバーも2名が女性で栃木県の安全運転競技会で第2位に入る実力。運送業は人材確保と定着が課題のところが多いが、女性社長ならでは心配りの施策が目立つ。しかし、人材確保は大きな課題のようだ。外国人に担ってもらうことも考えたが法律が邪魔をする(記事参照)。また高校にも求人をお願いしている。先日伺ったALSOKあんしん教室の話をすると、当社でも同じような取り組みを行っているとのこと。ご家族のお子さんをトラックに乗せるイベントもある。20年以上勤務しているドライバーもいるようで、ドライバー卒業後の次の業務も模索中。社員にやさしい企業だ。

1時間余の面談であったが、当社のこと、業界のこと、社長のお人柄を感じることができた。大学1年生の学生達にとっては、家族に運送業の方がいない限り初めての経験になるはず。当日がとても楽しみだ。