相模原産業創造センター視察
2019-08-02
インターゼミのヒアリングで、相模原産業創造センターにお邪魔した。
JR橋本駅から歩いて15分くらい。市役所や金融機関が集まっているそんな場所にある。
国の外郭や市役所が出資して作った三セク。スタッフは16名。売上は3億円程度。そのうち不動産賃貸は65%とのこと。相模原市はもちろん、近隣市の企業の支援も行っている。寒川市や綾瀬市の委託も受けている様子。
設立は青工研での勉強会がきっかけ。すでに3棟が建っていて、入居者はいままで270社現入居者は67社。当初半導体が多かったけど、現状は少なくなり、材料系、ライフサイエンス、が多くなってきた。2019年9月に4棟目が建つ。ロボットやバイオをはじめとする成長分野の企業の入居を予定している様子。
入居者がなぜ相模原市を選ぶのかというと、多摩ニュータウンに住んでいた等、何らか土地に縁があった方や横浜市から来た方も多い。京王線や横浜線沿線などからも。入居費が安いのも魅力。
さがみはらロボット導入支援センター。2015年9月スタート。4年目。コーディネーター3人、ロボット6台。相模原市内にシステムインテグレータが40社ある。事業者がみえる化できているのが強み。今後、産業用ロボットの聖地を目指す。
ロボットを当初導入のお手伝いをして、補助金まで出していると、弾みがついて経営改善を行っていくところも多い。
「工業ってこれからどうなっていくのでしょう?」と聞くと、「メーカーズのように製造業が個人でもできるようになってきている。ネットで売ることもできる。そういう形の製造業が増えてくる。オートバイの部品等も売れるようになっていく。」「ロボットも安くなって、製造業って名乗る人が増えていくんじゃないか」「板金の加工屋さんにとりまとめる会社がでてきたりしていて、この世界もネットで変わっていく可能性が高い」などいたって前向きだった。ものづくりの敷居が下がってきた。作れるものがつくれるようになってきた。製造業が地域に立地する価値は、税収や雇用ではなく、もっと生活に溶け込んだものになっていくのかもしれない。
帰りに、Desk10というレンタルオフィスなどを見せていただいた。多摩エリアの周りにまた力強い地域があった。