地域金融論で労働金庫のお話!

 

2020-05-28

オンライン地域金融論第4講目。今回は、全国労働金庫協会の大島副室長にインタビュー。

「労働金庫」って「信用金庫」業界からすると近いようでなかなか会えない親戚みたいな感じ。同じ協同組織金融機関であっても、対象としているお客様が働いている人か事業者かという大きな違いがあるので、なかなかご一緒する機会がない。

でも、どこの世界にも自分の仕事にこだわり、お客様のために何ができるかを考える人達がいる。そこは共通している。

開始30分前から部屋をOPENした。パワポの表紙にオーディオマークを2つ。真ん中は今日のMUSIC、左上はチャイムを設定した。労働金庫の大島副室長っぱい曲を探した。psychologist(心理学者)という曲を選び始まるまでの間流してみた。

グランドルールの共有。拍手の練習、質問はチャットに書いてもらうようにした。未だ出席のことや通信状態の件が入ってくるが、近いうちにはここは質問のやり取りなど対話のツールに限定する。

アイスブレークは、大島さんの趣味を質問。ヒントとしてFBの写真2枚。Zoomの投票機能を活用。195名が投票。1位は楽器演奏64.6% 2位は映画鑑賞59.5% 3位は料理50.8% だった。爬虫類を飼うというのも36.9%あった😁。 

こんな風に大島さんの第一印象を共有してスタートした。

大島副室長の自己紹介からスタート。労働金庫連合会に入会(入社ではなく入会。信用金庫は入庫)して、全国労働金庫協会に異動した。???労働金庫との関係はどういう関係なのだろう。こんなところから丁寧に話をしていただく。

学生にとっては、労働組合や生協、そして労働金庫とくるとなんだかわからなくなる。食べず嫌いが少しでも緩和できれば。

労働組合について、生協について時間をかけて説明していく。

そして労働金庫の設立の理由から仕事内容、理念、活動・・・。私も知らない世界。

新聞によると労働組合の組織率は今や16%。日本の終身雇用や、年功賃金と並ぶ日本型雇用慣行の特徴だった。来週の講義で、このへんを深堀りしようと思う。

働く人の課題解決のために汗を流す労働金庫職員。裏方で支えてくれる人たちがいるから豊かな社会が作れる。とても興味深いインタビューだった。

【学生からのコメント】

  • 自分は、この講義を受けるまで「ろうきん」というものを全くと言っていいほど知りませんでした。 正直、今回の大島ひろみさんへのインタビューと大島ひろみさんの説明を聞いて、ろうきんの仕組みや取り組みなどを完全に理解したわけではありませんが、ろうきんとは労働者による、労働者の為の金融機関だということと、銀行とは似て非なるものだと言う事は分かりました。今までの自分の人生には馴染みのないものだと思って聞いていましたが、生協は良く利用していたので驚き、自分のなかで生協=スーパーマーケットという理解ではなくなりました。会員一人ひとりが組織の運営に関わる権利を持っていて、会員全員で組織の舵を切っているのが魅力的だと思いました。
  • 私が個人的に感銘をうけたのは「生活支援運動」でした。社会人になると頼るところがないというイメージを持っていました。しかし、ろうきんが取り組む生活支援運動はお金に対する諸問題に対し、情報提供、相談、具体的な提案までしていただけるという内容でした。大人になってもお金の問題で労働者が頼るところがあるというのは驚きでした。 また、NPO法人に最初の融資をしたというのも、労働者のことを考えるろうきんだからこそのものだと思います。NPOへの出資は、直接的に労働者に関わる訳ではないので、感謝の声を直接聞ける訳ではないと思います。しかし、労働者のことを考えての出資なのだと、そのようなことができるろうきんに驚かされました。
  • 労働金庫さんの講義を受けて、私は今まで労働金庫というのがどういう組織か全く理解していませんでした。戦後から歴史があるなんて思ってもおらず、長い間日本経済の要になっていたことを学ぶことができました。 また、今回の労働金庫とはなんなのかについて少し内容が難しく感じたが、様々な企業の支援などの形で信用金庫とはまた違う支援の仕方などを学びました。 また、大島さんの丁寧な説明や喋り方から労働金庫の人々を思う気持ちなどが雰囲気から伝わってきました。 オンライン授業でこのように様々な金融機関の方々に来ていただける状況を活かし、自分の就活などにつなげていきたいと思いました。
  • 「たましん」の看板はよく見かけてたくさんある。と認知をしてはいたが労金については意識していなかったため気にも留めなかった。しかしこの授業を受け街中を走っているとかなりの数「ろうきん」という看板を見かけることに気が付いた。労働金庫は実はとても大きい組織なのではないかと気づかされた。
  • 今回の講義でろうきんの説明を受けて最初に自分が思っていたイメージとは大きく変わった。 公務員なのですか?という質問にあったように私はろうきんを国お仕事だと思っていたが違うと知って少し驚いた。 私は企業した人のみが行くところなのだと思っていたのだが話を聞く限り色々な人が利用できるようになっている。また、顧客一人一人にあった対応ができるように時代にあったキャンペーンを行なっている。1970年代後半からサラ金による被害の発生が多発したためそれに合わせてろうきんは「サラ金キャンペーン」といったキャンペーンをおこなっていた。ろうきんのホームページを見たところ最近では2015年〜働く女性を支援するといったサービスも行っている。時代変化に合わせてろうきんも変化していることが分かった。今回の講義を受けて今までのろうきんの堅いイメージからかなり身近に感じ、将来お金に関して困ることがあれば是非相談したいなと思った。