大学生に特許をどう理解させるか@Zoom
2020-04-11
これまで「N教授のカバン持ち」として100回近く学生との同行訪問を行ってきた。昨今の事情もあり、当分の間は、オンラインで行うことにした。今回はその1回目。カバン持ち通算102回目。テーマは「大学生に特許をどう理解させるか」。
少し前、このブログに「特許事務所と大学生」を書いたところ、現役時代に特許関係のお仕事もやっていた海老名さんから連絡を頂いたことがきっかけ。もう少し特許のことを学びたいと相談したところ今回の機会を頂いた。
参加者は、元化学系企業勤務 定年退職後は地元CivicTech団体所属、登録プロボノ・マネジメントメンターの海老名さん。その海老名さんから紹介して頂いた製薬会社で研究開発のマネジメントを担当している坂本さん。そしてながしまゼミから免田と私の4名。20時スタートで21時40分まで100分間の会。
まずは、ながしまゼミの紹介を行い、その後3人が自己紹介。
海老名さんは、Zoomですでに何回も会合を行っているようで、自己紹介用のパワポまでできていた。素晴らしい。今日のために特許のことをわかりやすく説明する資料まで作っていただいた。以下は覚書。
文系のご自分も特許を書いていた。女性のサーチャーの部屋、特許を検索する人たち。金属缶を樹脂にするというプロジェクト。特許化できるものは書いておこう。マヨネーズ容器の話、マイケル・ジャクソンの話等の中から学生に話してほしい内容を選ばせる。こうすれば参加感がでる。研修のテクニックとしての学びも多い。特許は20年終了。特別に使うことを許される。だから特許。従来技術、公知の技術。アイデア思いつく+市場性。
坂本さんは、製薬会社を渡り歩いている。プロジェクトマネジメント。業界の集まり。ゆるいつながり。研究マネジメント。川崎市の特許支援 中小企業(休眠特許)。企業は休眠とはいわない。あらかじめ調べていくことが重要。調べてから行くと話してくれる可能性が上がる。呼び水的に話せるような人がいると強い。治療法は特許にならなかったが、最近は変わってきた。成熟社会の中で特許の世界も変化する。
私から、「多摩には研究開発拠点が増えているので川崎市の様に知財マッチングなどで活性化したいがどうすれば研究者が地域に出てきてくれるか」と質問。「大田区とか川崎は企業が集積されているが多摩は関係が希薄と感じる。サロン的に集まれる場所をつくるのもいいかも。」と。
学生からは、「合成樹脂と製薬の世界で、マイケル・ジャクソンの特許のようにわかりやすいものがあるか」と質問。お二人からは、・・・・たくさんの説明があったがどうもわかりやすいものはなさそうだった😁。
終了後、学生からの感想は「事例を伺っていると、思っていたよりも身近に感じて面白いと感じました」と。Zoomを活用して、社会人やその世界のプロの皆さんと交流できた。これからも様々な方々に協力いただき、カバン持ちを進めていきたいと思う。海老名さん、坂本さんありがとうございました。