桑都物語「街と織物」ガイドツアーに参加

2021/12/2

桑都物語「街と織物」ガイドツアーというイベントに参加した。八王子市中野山王。来年には取り壊される織物工場の見学ツアー。工場はもちろん、経営者や家族、女工さんの物語も感じることができる素敵な時間を過ごせた。

奥田さんをはじめとする運営者の皆様の想いが伝わるイベントだった。織物は縦と横を組み合わせて、線を面にしていく。彼らの取り組みそのものだ。

のこぎり屋根の織物工場。こういう工場がたくさんあった。ガチャン、ガチャンと機械の音が景気よく鳴っていた時代。

八王子には八王子電灯や八王子瓦斯といった会社も早いうちに設立された。

ジャカード式織機
紋紙、まさしくコンピューターを習ったときに穴をあけたものと同じ
女工さんの部屋
壁にかかるたましんのカレンダーは2006年で止まっていた

話を聞きながら、文化振興という切り口をきっかけに、産業振興につなげていきたいと感じる。八王子の新しい形の織物産業をイノベーション創出できないか。

今日のパンフレットとお土産

帰りに頂いたお土産は「宗兵衛裸麦」。八王子市川口で生まれた麦のクッキー。細かいところまで考えられている。

実家に帰り92歳になった父に八王子の織物の話をする。父の口から、「おじいちゃんが、今で言う人材派遣業をやっていた。安倍(静岡)の村から女工を集めて、豊橋の製糸工場に連れていっていた。人が集まらずに、自分の娘も連れていった。その給料は、姉弟の学費にされていたようだ。」と初めての話。生糸や織物産業が盛り上がった時代。昔話を楽しそうに話している。とてもいい時間を過ごすことができた。正月には続きを聞いてみようと思う。

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