地域金融論授業。下町企業からLIVE配信

2020-07-09

今日の地域金融論は、鶯谷にある「オフィスサニー」からLIVE配信を行った。

久しぶりの鶯谷駅。子供の頃はよく来た。駅には「散策のまち」とある。たしかに見どころ満載。少し早くついたので散策することに😁。

駅前にはラブホテルが林立する。昭和がたっぷり残っている。

子規庵。俳人・正岡子規が晩年を過ごした家。残念ながらコロナで公開していなかった。

書道博物館。中村不折のコレクションが楽しめる。

陸奥宗光の別邸。明治の洋館。都内最古の住宅用洋館だそうだ。

小野照崎神社。学問と芸能、仕事のパワースポットらしい。学問の仕事をしている私にはぴったりの神社かな。

手児奈せんべい。後ろに第一勧業信用組合。ここは昔の道がどう通っていたのだろう。興味深い。

三陽屋(みはるや)。ランチ用にパンを購入。20年前まではお菓子屋さんだったとのこと。すっかり昭和の佇まいを楽しんでしまった。

今日のゲストの小泉さんの顧問先であるオフィスサニーはその直ぐ近くにあった。

作業場をお借りしてLIVE配信の準備。パソコンとマイク、カメラをセットする。社内見学用にはスマホを活用。WIFI環境は事前に確認しているが一応確認。スマホはWIFI接続のほうが安定した。

まずは、オフィスサニーの髙橋淳一社長から会社紹介。

サニー写植。写真植字。そこから業態変革。バーコ印刷・・・。

スマホをカメラ代わりにして商品説明をおこなった。スピーカーとマイクのon・offの切り替えが大変。途中からSAが対応してくれた。

刀剣乱舞の商品を作ったり、ウルトラマンの御朱印帳などの商品もある。

ダダ星人。

印刷機なども紹介していただける。

凹凸書字教材シリーズ、特殊な印刷やデザインをやっている会社。

続いて、小泉さんへのインタビュー開始。

今回は「専門家」がテーマ。金融機関の依頼に基づき、中小企業の課題解決を行う。

東京東信用金庫と浜松いわた信用金庫のアドバイザーをつとめる。小泉さんとは信金中央金庫時代からのお付き合い。仕事を楽しんでいた人とは組織を離れたあとも繋がれる。

事前に学生から小泉さんに対する質問を考えさせた。結果、金融機関のこと、オフィスサニーのこと、社会人の心得などなど質問は多岐にわたったが、今日のテーマである、金融機関と企業との間に入っているアドバイザー、専門家という仕事への質問は少なかった。社会人経験のない学生には理解が難しいようだ。

「会社勤めと専門家、どちらが充実していますか」「なにがきっかけで専門家になったのですか」など直球の質問が続く。そこから学びへと繋げていく。

この図の通り、アドバイザーは、信用金庫の依頼により取引先である中小企業を支援する役割。

給料は信用金庫からでている。(※一部は中小企業から頂いている)「信用金庫は自腹を切ってなぜ専門家を雇うのか?」「企業と企業の真ん中にたって調整する人がいると何が変わるのか」

創業支援や事業承継の事例。自動車産業が変化していく中で次の産業を考える必要あり。アグリテックの可能性。東京と地方とは状況が違う。事業承継。地元の割烹旅館が事業承継を機に売却してマンションに。地域の文化が壊れていく。信金とともにどうしていくかを考えていく・・・。

台本無しで、専門家談義をしているうちに予定時間が過ぎてしまった。

小泉さんありがとうございました。

帰りにこごめ大福を購入。やっぱり下町に来たら和菓子でしょ。ボリュームたっぷりでした。

【学生からのコメント】

  • フリーランスという働き方があることは知っていましたが、自分に値段をつけるのは難しいですね。私は経営者になりたいと思っています。これから様々な金融機関をみて行きたいと思います。スキル、経験を積んで夢に向かっていきたいと思います!
  • インタビューで小泉さんが信用金庫を通して日本をよりよくするという目標を持って取り組んでいると聞いて、小泉さんのような専門職の方がたくさんいれば日本はよりよくなっていくと感じた。また、例に上がっていたように今コロナの影響で観光業には大きな影響が出ている。そこで廃業という選択をする前に一度地域の信用金庫に相談してみることによって、何かしらの策が提案されることがあるということをもっと認知されていくと良いなと感じた。
  • 今回の講義を聞いて、一人の力では限界があり、企業を始めようとする人や事業を継続させるようにサポートをすることで何かしようしている人を応援し、そういった人たちが増えていけばもっと良くなるという信念をもって取り組んでいるということに興味を持った。やはり、聞いていて思ったのは信金などといった金融機関は顧客との信頼関係がすごく大事であるということ。コミュニティなどを作りそこに常駐の人をおき相談に気安いように場を設けるというのも支援をするという目的もあるが信頼をよりつけるという意味もあるのかと感じた。
  • 自分もこれから就職活動がはじまり、不安があるのですが、小泉さんは、5年から10年の先の未来を考えるのが大切といっていました。2.30年安泰な職業は見つけるのが難しいので5年から10年の先でいいというのはすごくためになりました。
  • コンサルティングと聞くといろいろとハイレベルな世界という漠然とした認識でしかなかったが、企業の状況を俯瞰して様々な施策を提案し、そのために必要な人脈確保をサポートするということにコンサルティングの真髄を垣間見たような気がした。また、倒産する企業の半数以上は黒字だったということを知った時は驚いた。中小企業の後継者不足は古くから問題になっている。そんな中後継者探しに難儀している企業と経営者志望の個人とをコネクションするには当然出会いの場が必要であるが、その場を提供することもつなぐ力の中に含まれるのではないかと考える。
  • 本日は2人の方に講義していただきました。1人の方は長島先生が金庫に働いてる頃からのお知り合いということで、とても仲がいい様子が感じられました。こうして、年が経って繋がりが続くというものはとてもいいものだなと感じました。周りの友達を大切にしたいです。(笑)