義母と団欒73
「去年はお花だったから、今年は靴買ってあげるね」と私。
「いいわよ」と義母。
「散歩用の運動靴がほしいのでしょ」と私。
「いいわよ」と義母。
「頑なだな~」と私。
「頑なじゃない」と義母。
「今ならアウトレットすいているよ」と私。
「いいわよ」と義母。
「いうこと聞きなさい」と私。
「・・・」
無理くりアウトレットへ。17時過ぎているので空いている。
「23.5で外反母趾だから幅広で軽いやつお願いします」と私。
「このあたりかと・・・」と若い女子店員。
「これじゃ、目立ちすぎるわよ。いくつだと思っているの」と義母。
「徘徊していても○○色のニューバランス履いていますといえば、見つかるじゃん」と私。
「これは違う」と義母。靴の並んでいるところを指さして、
「あれがいいかな」と義母。
そしてそして選んだのは、なんと、白にピンクのN。
「春から夏にかけてはとてもいいですよ」と可愛い店員。
「せっかくだから冒険しちゃおっと」と義母。
春なのに、女心と秋の空。