義母と団欒146

2026/3/12

「八王子みなみ野と工科大の間で自動運転が始まっているみたいだね」と私。

「そうそう、この前走っているの見たわよ」と義母。

「すごいね~最先端じゃん」と私。

「それでお父さんに聞こうと思ったんだけど」と義母。

「なあに」と私。

「自動運転になるとシルバーパスはどうなるの?」と義母。

確かに、運転手がいないバスでどうやってパスを提示し、確認するのだろうか。

「あぁ、なるほど。顔認証になるんじゃないかな」と私。

「顔認証なんて恥ずかしいわねぇ。機械にじろじろ見られるみたいで」と義母。
「そのうち、顔を見ただけで『あら、お義母さん、今日もお元気ですね』なんて挨拶してくれるようになるかもよ」と私。
「それはすごいわねぇ。でも、そうなったらお喋りが止まらなくて、降りるのを忘れちゃうわ」
義母の想像力は、すでに自動運転のさらに先、最先端の「おもてなし」まで到達していた。