まちで育った住人が案内する中野上町のいいところ-0041WALK
2019-07-14
小雨降る3連休の中日。「わざ わざ」中野上町まででかけた。中野といっても、中野区ではなく八王子市の中野上町。八王子駅から歩くと約30分。ここにたくさんの「好き物」が集まっていた。
きっかけは、信金の若手。中野上町の地域住民として街を案内するイベントを開催するという。仕事ではなくライフワークとしての実施。とても興味深く感じ参加することにした。
まずは拠点である「つくるのいえ」。奥田さんという「八王子の変人」が仕掛人。古い時代の面影が残る繊維工業地帯。ものづくりの仲間たちを訪ねて歩く2日間。地元のネットワークがあるからできる。信頼関係があるから休日にもかかわらず開けてくれる。燕三条や大田区のオープンファクトリーに規模ではかなわないが、まったく遜色ない仕上がり。デザインデザインしていないところも私のような素人には共感できるポイントかもしれない( ´艸`)。
そのつくるのいえで腹ごしらえ。北杜市のカレー屋サーカスさんにわざわざお越しいただいたとのこと。おいしかったな~と思いながらロックチェアーでの昼寝。至福の時。
さてまち歩き出発。10名の参加者。自己紹介のあと、案内人である「ジャパネットみしま」?が、巧みな話術で案内を始める。彼は信金の本部職員。
ノコギリ屋根の建物が至る所に残っている。
ひとつめの立ち寄り所「WALDEN」。
「オーダー家具の工房見学と端材でつくる箸つくり」材料をカンナとやすりで削ってMYハシを作るワークショップ。40分間が一瞬だった。
桜の端材を利用して作った。「まがっちゃった」と社長にいったら、「箸ってまがっているのがいいみたいですよ」と柔和に返してくれた。なんだかホッとする空間だ。
ショールームの見学。高級なオーダーメード家具が並ぶ。建屋は築〇年の空き工場。若者がリノベーションするとこんな風になるのか。素晴らしい。
次に立ち寄ったのが、高尾ポテト。地元の不動産屋さんが始めた地域活性化事業。
東京・多摩のおみやげのぼりが懐かしい。
ポテト付きアイスクリームプレゼントのサプライズに思わず孫?と記念撮影。うふふ。
よしの飯村屋にも立ち寄った。
「この道(秋川街道)は車でよく通るけど初めてきました」っていう声がそこかしこで。外観だけではわからない店主のこだわりを聞いてみな感心。最近はコンビニでしか買わなくなったことに反省した消費者?も多かったはず。だって、おはぎも麩饅頭も本物!!です。
そして、最後に伺ったのが、これらの美しい麻ストールを作っている岡本織物。
工場には所狭しと機械が並んでいた。
縦糸と横糸を準備して・・・と話を聞いていると中島みゆきの曲が流れているような気がする。「縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布はいつか誰かを 暖めうるかもしれない」♬
ガチャマン景気といわれた頃の街の姿はないけれど、そこで働く人たちのぬくもりを感じることができた。
案内をしてくれた三島氏の企画力と話術に感動した。そして、様々な企業で夢をもって働いている職人の皆さんの姿にもまた感じるものがあった。地域産業は、私たちが現在の生活スタイルの中で、触れることがかなり少なくなってきた。テレビやネットなどを見続けている私たちは、もっともっと現場を見て歩かないといけない。改めて感じさせてもらったまち歩きだった。