デジタル多摩シンポジウム

2019-10-31

日立製作所主催で「デジタル多摩シンポジウム」が行われた。

多摩エリアに立地する超大手企業の研究所が、このように地域に目を向けてのシンポジウムを開催して頂けることは、とてもありがたいこと。この流れを大切にしないといけない。

会場の中央研究所は、年1回の一般公開の日(今年は11月17日)しか中に入ることができない特別な場所。姿見の池は野川の源流。国分寺駅の北口にこんなに大きな研究所があること自体が奇跡かもしれない。宝物だ。

簡単な打合せの後、会場に入る。共創の森「新たな価値創造を皆様とともに」。今年できたばかりの場所。この場所ならさまざまなアイデアが生まれてきそうだ。

 

まずは、中央研究所所長 矢川雄一氏の挨拶。今までは経済的価値だけだったが、そこに社会的価値と環境的価値を加える。地域にとっても社会にとっても企業のこういったスタンスは望ましい。

講演は一橋大学の神岡太郎教授。SARDの話。官民でデータを出し合っている。地域をよくしたいという様々な人たちを巻き込んで、利用者目線で地域としての価値を生み出す。多摩地域のビジョンを持つことが大切。「データの地産地消」という概念が頭に残る。

パネルディスカッション①「地域企業と考える将来のまちづくり」は私がファシリテーター兼パネラー。最初に多摩地域のことをお話しした後、株式会社コミクリ 代表取締役の佐藤弘人氏、日立製作所の森木俊臣氏につなぐ。

今回用に作成した頭の運動シートを見ながら、歴史と企業や住民、役所などとの関わりを話した。全体知。どちらにしろ、住民だけでなく、地元の企業との連携は必須。

パネルディスカッション②は「市民と考える街のにぎわいづくり」

株式会社D-LANDの酒井博基氏からは、多摩地域にたくさんいる美大生の力は、発想力だけでなく形にする力もある。国分寺市の藤原大部長から国分寺市の説明。ここは大正時代別荘地だった。岩見沢で実際に現場に入っている日立製作所の沖田京子部長の話は共感するものがいっぱいだった。現場に入った人でないとわからない言葉ばかりだった。泉山塁威氏からも最新の共創のまちづくりの話を伺えた。

終わりの挨拶は井澤国分寺市長。超大手企業が立地している国分寺市の強みを活かしてまちづくりを展開していく。期待が持てそうだ。

パネル終了後、「ネットワーキング」が1時間行われた。要するに懇親会(笑)。

地元の企業や市民団体にも声をかけて出展して頂いた。大手企業が主催して、このようなつながりが生まれてくること。この流れを消すことなく、進めていきたい。

地域とデジタルを考えるいい機会だったので、まずは地域にもお礼を。「うめづ」で一杯やってから帰った。